そのきっかけは
そのきっかけは、昨秋、筆者がasatanで執筆した『小股川に謎の鉄橋!?【廃線探訪】東川線の遺構を訪ねる』にある。
豊岡で、謎の鉄橋が架かっていたのが「小股川」と知る。その後、東光・豊岡方面に出かけるとしばしば見かける「小股川」と書いた河川表示。
むらむらと興味が。どれ、その小股川とやらの様子を見てやろうかい、と相成った次第。
※単なる悪ノリとも言う(笑)
昨年掲載の「旭川電気軌道小股川橋梁」。
ここを電車が走っていたという話。
小股川概況
当記事では、小股川の東光から豊岡に至る流れと周囲の風景、そして宇朱別川に合流するまでを取り上げる。
まずは、小股川の位置と下のマップでご覧頂こう。
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川の位置は、分かりやすいよう筆者がレタッチした。
取材のスタート地点は、東光5条10丁目付近。ここから流れは北西方向に進み、宇朱別川合流地点は、豊岡13条2丁目となる。
それでは、小股川探索の旅、はじまりです。
前編 豊岡4条まで
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散策の始まりはここから。
画像向かって右が上流だが、辺りは農地。川は暗渠となっているようだ。
そこには政党のポスターが。 ん? 河川敷って何かを建てたり置くことができるのか。
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002 ささやかだが水が流れる「川」だ。
003 流れは逆S字を描いて住宅地を行く(画像下から上に)。
004 その先にあるのは「東光サンビレッジ橋」。サンビレッジ辺りの宅地の名称だ。
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005 006 サンビレッジ橋を抜け、その後、流れは右に
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007 008 カーブの先には「東光西サンビレッジ橋」が。サンビレッジの西側ってことね。
その先、川は行儀よく真っすぐだ。宅地開発に合わせて改修されたのかな(筆者の想像です)。
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009 しばし直線に流れたあとは、ゆるりと左カーブ 010 辺りはまるで湿地帯。地盤がゆるくて宅地にできなかったのだろうか。
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011 川は静かな街並みを行く。橋の名は千代栄橋。流れは画像右から左へ。
012 千代栄橋下流。これを撮った夏の終わり、草が茂り川なんだか何なんだか(笑)
013 それを進むと橋(名称不明)014 さらに進むと右手にテニスコートあり。東光公園だ。
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015 016 東光公園正門前(橋名不明)
017 018 公園を抜け北西に進むと「下3号線橋」が。この辺りは東光1の7。休日だったせいか、静かで穏やかな雰囲気。
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019 下3号線橋下流。ここもかなりの草むら化(笑)
その先、020は「東陽橋」。道路の下を斜めに川が走り、そのため橋の手すりは平行でなくズレて設置。
021 東陽橋下流。画像右側、周囲に住宅が立ち並ぶ道を進んでいくと・・・
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022 歩行者専用の細い橋が(名称不明)。そのすぐそばには 023 東陽中学校が。多くの通学生に活用されているものと思われる。
024 そこから筆者も歩行者となり下流を望んでみれば、「豊岡橋」。おや、いつのまにか豊岡に進入していたのね。
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025 幅の広い道路に出る。豊岡橋は環状線に架かっていた。通行量は多い。
026 下流に見えるは「二ノ六睦橋」。
027 そう、ここは豊岡2の6。環状線から少し離れただけで、街はけっこう静か。
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028 二ノ六睦橋から下流方面。住宅やアパートが川の際まで密集している。
おや、手すりがけっこう傷んでますな。
029 そして、その先の橋(名称不明)。この辺りが豊岡2の5となる。
030 ここからは、ほぼ直線。川と並行の道を進んでみる。周囲には住宅や事業所などが。
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031 途中に見つけた歩道橋。幅は1メートルもない小さな橋だが、地域の方々は相当に重宝しているだろう。
032 辿り着いたのは「東小股橋」。おお、川の名前が登場だ。
033 034 付近には神社があり、企業の事業所も多い。
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035 東小股橋下流。忽然と大きな分譲マンションの先を行くと・・・
036 「第四公園橋」。
037 流れは画像右から左へ。上流にはスーパーマーケット、下流にはパチンコ店が。
038 その先は、流れはゆるい右カーブを描く。
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039 040 そして、小股川に小股橋、の図。周辺にはカレーのちから、珈琲古伊万里、豊岡交番というお土地柄。
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041 草木が生い茂っておりますが、その下には確かな水の流れが見て取れる。
川は昔から確かにここにあり、まちの中を巡って来たのだね・・・
042 と思わせるのがコレ。小さいが列記とした鉄道の鉄橋だ。地点はパチンコアルファ豊岡店の裏にあたる。
記事の冒頭、きっかけとなったシロモノとはこれのこと。撤去されず今年も健在(使われてないけど)。鉄オタで廃墟マニアの筆者は非常にうれしい。
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043 044 鉄橋を過ぎると、川はきゅっと直角に右折して、さらにゆるやかな左カーブ描いたそこをまたぐのが「豊岡追分橋」。
045 昔々、電車が走っていたこの辺りは「追分」と呼ばれ、追分駅もあった。それに因んだ橋梁名と思われる。
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046~048 流れはいよいよ、4条通(豊岡4の3)に到達する。そこに架かるは「ぶんきばし」。
ぶんきとは分岐のことだろうか。なぜなら昔、ここを鉄道が通っていた頃、現在のJR四条駅あたりから続く線路が、東川方面と東旭川方面に分岐する地点が付近にあったからだ。
筆者の勝手な解釈かも知れないが、だとすれば、何ともノスタルジックなことと感心しきり。
後編 そして牛朱別川へ
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049 050 4条通から下流方向。川を挟んで立ち並ぶ住宅。
道路が小刻みになっているので、すぐそこに「東成橋」。
051 052 そしてその先、土手を覆う護岸ブロックは心なしかアンティーク。流れはゆるっと左に向かい、そこに架かるのは「豊寿橋」。
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053 054 住宅に囲まれ草木が鬱蒼としたその先には「豊隆橋」。
それにしても、この辺りは道路が碁盤に切られているせいか、先ほどの東成橋、豊寿橋と続き景色が似ている(笑)
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055 056 豊隆橋下流。他に比べこの辺りは、しっかりと護岸が施されている。
その向こうは「並木橋」、豊岡5の3辺り。川はT字路の下を斜めに行く。
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057~061 並木橋を越えた流れは、住宅の合間を右に進路をとり「豊麗橋」、「小俣川」と続く。
付近には豊岡公園が広がり、川はその中を行く。公園だからかどうかは分からないが、これまで見てきた川岸よりも草はキレイに刈られている。
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062~064 流れは公園を抜けたこころに「中豊岡橋」。橋は十字路を東方面道路と北方面道路を斜めに設置。
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065~069 流れは豊岡6条に進入。橋はその名も「豊岡六二橋」、6条2丁目だ。
その下流、7条2丁目に架かるのが「豊岡七二橋」。地域の情緒は問わないいかにも行政の都合(?)っぽい命名。
七二橋左岸には豊岡中央病院が見える。
そして比較的にぎやかな通称8条通りへ。そこには「豊岡橋」が。画像069左は市中心部へ、右に行くと、うーん、小柳ストアなどと言ったら分かり易いかな(笑)。
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070~073 流れは新旧住宅が密集するエリアを行く。
エリアの方々には無くてはならない歩道橋を二つくぐりぬけた。
ほかでもそうなのだが、こうした歩道橋には「火の用心」が。
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074 075 住宅地の中をさらに進み、7条と8条の境い目に橋(名称不明)。
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076~079 流れはゆるやかな曲線を描きながら「豊栄橋」「そして「中央第14号橋」を通過。
これまたお役所っぽい名前が・・・、いや、そんなことより遠くに日本製紙の煙突が。つまり宇朱別川は近い。
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080 081 14号橋下流。この辺りを訪ねたのは夏の頃。草木は伸び、撮り様によってはジャングルのごとし(笑)
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082~085 「すずかけ橋」。流れはおもむろに、いかにも整備が整った都市河川のように姿を変えた。その先は動物園通りだ。
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086 087 橋の名は「旭豊橋」。銘板に記された川は「小又川」。
ん?小股じゃない。何かの間違い、書き間違い?はてまた行政的な何かの都合か。
と、謎を残しつつ筆者は合流に向かって突き進む。
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088 089 旭豊橋下流。これを夏季の水枯れもあり草むらと化しているが、十分な排水量に対応できそうな整備ぶり。北海道の治水は優れている。
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090 091 流れは宇朱別川築堤サイクリングロードの下をくぐり、宇朱別川に合流。
小股川の旅はここで終わる。
おわりに
あー疲れた。あ、編集がですよ(笑)。
この川巡り、画像で見ると小さな小川のようだが、流れを追跡する筆者は、ドキュメンタリー番組「アマゾンの流域を行く」のような、冒険気分でいっぱいなのでした(笑)
実際、地域の歴史を垣間見たり地域の方柄の生活感に触れたりと、その価値は大いにアリ。
どこかの通りすがりに「小股川」に遭遇したら、その上流下流にも小股川はある。そんなふうに思えたら、何気ない景色もちょっと違って見えたりするかも知れませんね。
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター