そば菊の「きのこ丼」
きのこ丼?
ちなみにメニューにはきのこそばというのもある。なめこそばじゃない。
分かるような分からないような。きのこを使ってるだろうことは間違いないとして、果たしてどんなスタイルなのか興味津々。
ということで注文してみたら・・・
きのこ丼(900円)
おーっと、フタ付きですかい!?
焦らされるほどに食欲がワクワクするじゃないか(笑)
フタを取れば、ほわっと湯気とともに正体を現したきのこ丼。
おおっ、きのこの卵とじなのね。
そば屋なので「とじ」は安定のお家芸というところか。
プルプルと大きなのはヒラタケかな。あとユキノシタ、干し椎茸もある。
キノコでお腹を満たすって、あまり想像できなかったが、これならアリだろうと安心する。
ヒラタケは大きく、ムチムチ感も十分に食べ応え満点。
甘辛なタレ、そして卵の絡み具合のバランスもよく、ゴハンをもりもりと食べさせてくれる。
なんたってキノコが柔らかなので、すいすいと喉を通っていくのが痛快だ。
初めての味、きのこ丼は満足のうちに完食。
お店情報
店名:味の店 そば菊
住所:旭川市永山3条9丁目
電話:0166-47-0972
営業時間:11:00〜14:30、17:00〜20:00
定休日:日曜日 火曜・水曜の夜
駐車場:あり
そば源の「イカ唐丼」
旭川における、そばの一大勢力「そば源」から1品。
それは、まるでデパート食堂と筆者が一目置く「三番館店」で見つけたもの。
ちなみに、他のそば源さんではお目にかかれない。
イカ唐丼セット(913円)
唐揚げの「揚げ」の字が抜けてるじゃないかって?
いえ、ほんとにそういう名前です。
で、このメニュー、カツ丼とか天丼の欄にはない。セットでのみ食べられる丼なのだ。
天ぷらじゃなくから揚げってのが興味深い。
そば屋では天ぷら。これがしっくりくるスタイルと思うが、まあとにかく、イカなら天ぷらより唐揚げが好きという筆者にはツボだ。
ちなみに、ゲソの唐揚げ。居酒屋で見つければまず注文というほど、大好物なのだ。
おおっ、イカの何と肉厚なことよ。
香ばしい衣とともに、むっちりとした食べ応えが実に良い。
これに絡んだ甘辛なタレが、イカ唐とゴハンを引き合わせる。
イカ唐・タレ・ゴハン。相互に相性よく、食欲が刺激されること請け合い。
また、マヨが付いてるあたり、イカ唐好きのツボをがっちり突いてくる。筆者的には大いにウエルカムだ。
ご飯の上に直接のせてイカ唐にはマヨネーズでしょと、はなから決めつけてかかってくる大胆さも尊敬する。
やるな、そば源三番館店。
よく見りゃ、イカ唐の下には海苔が敷いてある。
大胆にマヨを盛りつつも、こうした細かな手のかけようは、さすが蕎麦屋の品格。
お店情報
店名:そば源 三番舘店
住所:旭川市3条通15丁目 三番舘3F
電話:0166-24-0213
営業時間:10:30~18:30
定休日:不定休
駐車場:指定あり(買物で優待)
ワクワクが止まらない入り口
駅前やぶそばの「他人丼」
他人丼(770円)
知ってる人は知っている、不可思議な名前の丼。
まさか、ここで出会えようとは。
見た目から、玉子丼か親子丼かと、普通の人は想像するが・・・
卵に包まれているのは豚肉だ。
同店のは程々に厚みのある豚ばら肉。目をつぶって食べても「これ豚です」と分かる存在感。
それにしても他人丼とはスゴいネーミングだよねえ。
鶏卵と鶏肉だから親子。どっちが親か分からないが、その発想は理解できる。
対して、鶏卵と豚肉。同じ種じゃないから「他人」とは何て無慈悲な(笑)。
「あなたはうちの子じゃないんだから出ていきなさい」というドラマを見せられているようで、筆者はこれを食べるたびにシュールな気分になるのだった(笑)
でも、この他人の関係も熟練の手にかかれば、あたたかな、美味しい関係になれるのだ。
ちょっと濃いめのタレは豚の旨味にもよくマッチ。
加えて、一緒に煮た玉ねぎも良い風味となって豚や卵と一体化。
これはもう他人じゃないよ。友だち丼とか仲良し丼と呼ぶべき美味しさ。
お店情報
店名:駅前やぶそば
住所:旭川市宮下通7丁目駅前ビル1F
電話:0166-22-3884
営業時間:11:00~19:00
定休日:第2・4水曜日(水曜日が祝日は翌日休み)
駐車場:なし
満腹後記
いかがでしたか。
蕎麦屋の丼メニューって、ほんと色々あって面白いですよね。
旭川にはたくさんのそば店があるから、きっとまだ興味深いものがあるはず。
メニューではそばだけでなく、「ごはんもの」にも目を向けようと思っている筆者なのでした。
ちなみに第1弾は下のリンクからどうぞ
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター