そば源 末広店
市内に勢力を拡大したそば店の名門。筆者は40号線をよく走るので、末広店の頻度高し。
昔から通っているせいもあって、同店の冷たい蕎麦が妙に身体に合う気がする。これこそが水が合うってやつでしょうか(笑)
冷やしたぬきそば(800円)
たぬきを冷やしで食べると、温かいそばの時より天かすが一段と香ばしい。
というのが、筆者が大いに好むところ。
天かすは、たっぷりとのせてくれて、ああ有難やと、手を合わせたいほどだ。
しかも、そこに鰹節まであって、いかにも風味が良いですよ、食べる者の期待を高める。
そばつゆは徳利に入っていて、自分でかけてくださいね、という設え。
なので、自分で「ぶっかけ」ます。
天かすにかけてしまうと、せっかくのサクサク感が勿体ないので、天かすを避けて。
細かいヤツとお思いでしょうが、筆者なりのルーティーンなもので(笑)
いざっ!! ずばっとすすり上げよ。
おおっ、冷たく締めた更科が、口に喉に快感だ。
まず蕎麦の香り、そこにタレが天かすの香りを連れて追いかけてくる、味わいのストーリーが痛快。
この旨さは、食べる程に食欲が増す、そんな活力を秘めている。
お店情報
店名:そば源 末広店
住所:旭川市末広東1条10丁目
電話:0166-57-3420
営業時間:11:00~14:30 / 17:00〜19:00
定休日:月曜
駐車場:あり
蕎麦雪屋
メニューを見れば、「ぶっかけ」とカテゴリーを明確にした欄あり。
ぶっかけ気分の日には、目が釘付けだ。
梅しそおそろし(900円)
疲れた体には滋養ありげなとろろも魅力だが、暑い日はやっぱり、さっぱりとした風味のものが恋しくなるね。
と、梅が香るものをオーダー。
ここでも徳利からつゆを自分で「ぶっかけ」ます。
蕎麦の上、朱色のものが梅の果肉、緑がしそ、白がだいこんおろし。まさに「梅しそおろし」、偽りはみじんもない、のである。
酸っぱ!! と口がすぼまるほど、そこまで梅干しは酸っぱくなく、ちょいと甘味のある食べやすいタイプ。
なので、十割蕎麦の穏やかな旨味との間柄も良い塩梅。
清涼感た~っぷり、というよりは、控えめに載せた薬味の味わいも程よく、さらっと食べられる粋な一杯である。
夏、萎えた食欲を優しく刺激してくれそう。
お店情報
店名:蕎麦雪屋
住所:旭川市3条通7丁目
電話番号:0166-23-0011
営業時間:11:30~14:00 / 17:00~翌2:00(金土祝前2:30)
定休日:日曜・祝日
駐車場:なし
そば源 三番舘店
あれ? またしても「そば源」ですか?とお思いでしょうが、三番館内のそこは、そば源同門であってもメニュー構成が大きく違う。独自に進化をしているのだ。
メニューのつめたいそばのページ。その写真を見れば自ずとぶっかけスタイルであることは明白。ぶっかけな食欲が吟味を促す。
なめこおろしそば(968円)
たぶん、品揃えの中で、もっともあっさりしていそうな品(個人の感想です)。
何せその日は真夏日に迫るほどの暑さだったもので。
なめこおろしというが、オクラと天かすも負けじと存在を主張している。
またこの彩りが、妙に食欲をそそりますな。いかにも滋味ありげ。
はい、恒例の「ぶっかけ」タイムです(笑)
前掲では、天かすに直接かけないと言ったが、ここではなめこにダイレクトぶっかけ。
なめこのねばねば物質を溶いて、その風味を蕎麦に(麺に)回しかけてやれ、という魂胆だ。
相変わらず、ルーティーンの細かい筆者である(笑)
なめこおろし、というよりオクラそばと言っても良いほどに、オクラの風味が爽快だ。ねばねば感もほどほどに、ほんのりとした青臭さが何やら身体に良さそうでもある。
ともかく、食べていて心身を浄化してくれそうな味わいに、この時点で筆者、かなり満足。
こうやって食べてみると、ちょっと甘めなそばつゆと相まって、いやコレ旨いなと感心しきり。
筆者がよく使う言葉「滋味」。どんなものかお知りになりたければ、これを是非お試しあれ。
なめこおろしは、そば猪口に具を入れ食べるスタイルもあるが、これはぶっかけで(どんぶりで)正解。具材たちの香りの広がりが違う。
お店情報
店名:そば源 三番舘店
住所:旭川市3条通15丁目 三番舘3F
電話:0166-24-0213
営業時間:10:30~18:30
定休日:不定休
駐車場:指定あり(買物で優待)
ぶっかけ後記
いかがでしたか。
筆者がお奨めしたい、ぶっかけならではの「涼感」を感じて頂けたでしょうか。
そばの上にのる食材(具)も様々。好みや気分にピタリと来るものを選び、楽しんでみてはいかがですか。
と言っておきながら筆者、何ものせないのも好きであります。
何ものせない、つまり具はない(あってもネギだけ)。いわゆるかけそばの冷たいやつですよ。
メニューになくても、言えば出してくれる店もたまにあるので、ご興味あらばお試しを
美味しいもの、旨い酒を味わう時間が何より大事。
不惑の呑兵衛を目指すべく、きき酒師の資格を取得。
・SSI認定FBO公認 きき酒師
・日本酒WEBメディア SAKE TIMES ライター