さようなら留萌本線 2023年春に廃線となる石狩沼田から留萌までの全駅を紹介します

さようなら留萌本線 2023年春に廃線となる石狩沼田から留萌までの全駅を紹介します

これまで長らくJR留萌本線の廃線が検討されてきましたが、先行して石狩沼田から留萌までの区間が2023年4月1日に廃線になることが決まりました。今回はその廃線対象の区間にある全駅を写真付きで紹介したいと思います。


石狩沼田駅

Photo:らくださん

石狩沼田駅は今回廃線の影響を受けて2023年春からは留萌本線の終着駅になります。
計画では2026年に石狩沼田〜深川間も段階的な廃線が決まっているようですので、いずれは廃駅になる運命のようです。
かつては札沼線の終着駅でもあり鉄路としての交通の要所だった石狩沼田駅ですが、今は人影も少なくちょっと寂しい雰囲気がありました。

Photo:らくださん
向かいのホームは現在使われておらず、線路も撤去されてしまっています。

真布駅

Photo:らくださん

駅舎が小さくてカワイイ真布駅。
昔の駅舎は屋根の形が三角屋根だったようです。
シンプルながらデザインに美しさを感じますね。

Photo:らくださん

恵比島駅

Photo:らくださん

恵比島駅はNHKの連続テレビ小説「すずらん」のロケ地となった事で有名な駅です。
看板にはロケで使用された架空の駅名「明日萌駅」の名が記されています。
今でも一部のファンの方が熱心にロケ地巡礼に訪れています。
実際の恵比島駅の駅舎は写真右側にある四角くてちっちゃこい建物で、左側の建物がロケ用に建てられた明日萌駅駅舎です。

Photo:らくださん

Photo:らくださん
恵比島駅前の向かいにある旧黒瀬旅館。ドラマでは「中村旅館」として登場していました。

Photo:らくださん

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Photo:らくださん

峠下駅

Photo:らくださん

峠下駅は他の駅に比べて少し大きめの駅です。
ホームが相対に2面あり、線路も2本あるので、深川留萌間で唯一列車交換が可能な駅です。
路線上の位置的な関係もあり、かつては蒸気機関車用の給水塔などもあったようですが、現在は見ることができません。
峠を越えた汽車が一息つくちょうど良い場所が、この峠下駅だったのかも知れませんね。

Photo:らくださん
留萌本線唯一の交換駅らしく、この日はラッセル車が入駅していました。

Photo:らくださん

Photo:らくださん

東幌糠駅(廃駅)

Photo:らくださん

かつては写真の線路奥辺りに東幌糠駅がありました。
2006年に廃駅になり、現在ではホームや駅舎などの構造物は何も残っていません。

幌糠駅

Photo:らくださん
東幌糠駅が廃駅になった影響で、看板の次駅表示部が修正された跡を見ることができます。

幌糠駅も比較的小さな駅ですが、駅前に農協さんがあったり周囲には民家もあったりで結構人の気配を感じる事ができます。
かつては貨物ホームもあり山から切り出された材木が集められ運び出された駅でしたが、現在では小ぢんまりとした駅になっています。

Photo:らくださん

桜庭駅(廃駅)

Photo:らくださん

かつてこの場所にあった桜庭駅は1990年に廃駅になり、現在はホームや駅舎などの構造物は残っていません。
留萌本線の中では比較的早く廃駅対象になったようで、今ではこの場所に駅があったことを覚えている人も少なくなっているようです。

藤山駅

Photo:らくださん

大きな駅舎が特徴的な藤山駅。
その昔、明治43年に建てられた頃の駅舎はもっと大きかったようですが、その後事務所部分が解体され、現在では当時の待合室の部分だけが残った形となっています。

Photo:らくださん

大和田駅

Photo:らくださん

大和田駅はかつて貨物駅としての役割もあり、近郊の炭鉱で採れた石炭を運び出すのに賑わった駅でもありました。
周囲に民家も多く、元駅だった敷地部分の大きさを見ても、当時の賑わいを想像する事ができます。

Photo:らくださん

Photo:らくださん

留萌駅

Photo:らくださん

終着留萌駅。
かつてニシンと石炭で賑わった頃は、今では想像もできないくらい多くの人々が行き交った事でしょう。
駅舎は他の駅舎とは違い非常に大きく、賑やかだった頃の面影が残っています。

Photo:らくださん

Photo:らくださん

Photo:らくださん

さいごに

振り返ってみると、北海道でのこの50年の鉄道の歴史は、まさに「廃線の歴史」とも言えるでしょう。
開拓から150年。50年前の最盛期には約4000kmあった鉄道路線ですが、現在では約2500kmまで減少していて、これからもまだまだ減少して行く傾向にあります。
それだけ開拓史以降北海道の産業がモノスゴイ勢いで急速に発展し、またオソロシイ勢いで急速に衰退している証拠なのかも知れません。
ともあれ、我々が慣れ親しんだ留萌本線も残りわずかで廃線となります。
名残を惜しみつつお別れしたいと思います。

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